Harada's diary

はらだの日記です

ウーバーイーツ物語〜今日はきっといい日になる〜

今日も1日おつかれ様でした。

今日は一日ウーバーイーツの配達バイトをしました。
今までの僕の日記を読んでくださった方々は知っていると思いますが、今まで僕がウーバーをやっていて、いいことがありません。
交通違反で2回罰金を取られたり、財布をなくしかけたり、急に雷雨で死にかけたり。
それでもウーバーで働いて稼がないといけない、という話をしました。
今日は、最悪だったあの日以来の配達です。
僕は信じてました。
今日こそいい日になると。
気分を盛り上げるために、近くの神社にお参りに行きました。
交通安全もしっかり祈願しました。
腹ごしらえに、近くのはなまるうどんで昼食を取りました。
よし、準備万端。

13時ごろ。
いつものように、家の近くで配達をすることにします。
1番最初は近くのマクドナルド。
ウーバーはやっぱりマックが多い。
家の近くなので、土地勘のある家まで配達しに行きます。

二軒目ははなまるうどん
さっき僕が食べに行ったはなまるうどんです。
品物を渡してくださったレジのお姉さんは、僕が食べに行った時と同じ人です。
「気づかない?あの時の俺だよ!」
心の中で問いかけますが、もちろんわかんないですよね。
でも、「あの時僕はお客さんだったけど、今は同じ働いている側の人間だよな。お疲れ様!」という謎の嬉しさを胸に、いつものUberのロゴが入った保温令バッグにいれ、配達します。

3軒目はしばらく依頼が来なかったので、行きたいと思っていた吉祥寺の方を目指します。
片方三車線もある大通りに行きました。
原付バイクで走る大通りは、サバンナに紛れたウサギのような気分です。
でっかいトラックや、速いスポーツカー。
曲がるのも怖くて緊張します。
僕が先頭で信号待ちしていると、もっと大きなバイクが隣まできました。
怖いのでなるべく直視しないようにしますが、間接視野で見るところ、身体の大きくて金髪の、同じウーバーのバッグを持っている兄ちゃんでした。
別に何もないだろうけど、なんだか怖い…。
今日はこの人に煽られて、今日も最悪な日になるのかな。
そんな妙な緊張感で信号待ちをしていました。
すると、
「今日は何件くらいやりました?」
と、話しかけてきました。
うわ〜絡まれてんのか…。
めっちゃビビりました。
やっぱりウーバーやると俺はいいことがないんだな、と思いました。
無視するわけにもいかないので、
「まだ2件ですね。」
と、なるべく感じの良い雰囲気で言いました。
すると、
「あ、じゃあ始めるの遅かったんですね。僕は朝10時くらいから始めて、20件くらいやりましたよ。」
「え、そんなにやったんですか!僕まだ慣れてないので…。」
「慣れたら、1日50件くらいできちゃいますよ。じゃあ、頑張りましょう!」
と言って青信号になり、そのお兄さんは軽やかに走り去りました。
え、かっこいい、なんかキュンとしちゃったんだけど…。
とっても良いお兄さんで、何だか嬉しい気持ちになりました。
今日は良い日になりそうな予感がしました。

そして、目的の吉祥寺まで到達せず、田無〜武蔵境の方で何件か配達しました。
時刻は配達依頼が少し落ち着いてきた17:30。
何回か経験している僕は、今ご飯を食べとかないと、書き入れ時の晩ごはんの時間に、食事をとるのはもったいないことを知っていました。
なのでこのタイミングで、アプリをオフラインにし、休憩を取ることとしました。
せっかくなので行きたかった吉祥寺に行くことにしました。
吉祥寺は、一年ほど前まで僕が一人暮らしをしていた町です。
その時よく行っていた、吉祥寺の油そば屋さんに行くことにしました。
f:id:rutechan:20210505021625j:plain
一年前だけど、懐かしい気持ちになれて良かった。

夕食を済ませ、吉祥寺でアプリをオンラインにし、再開。
その瞬間、すぐに配達の依頼が来ました。
さすが、吉祥寺。
そして、さすが緊急事態宣言下のGW。
やっぱり需要がすごいです。
周りを見てみると、ウーバー配達員ばかりで、需要もあれば、たくさんの配達員もいます。
たくさん配達をしました。
今日は給料に期待だ。
でも、悪運のことも忘れていません。
今日は良い日にしたい。
いつも以上に、標識も気にしたし、事故がないように気をつけました。

吉祥寺周りにいたのですが、21:00頃、一駅隣の三鷹に行くことに。
ウーバーは、玄関先で直接手渡しか、玄関前に置き配をしてその様子を写真に撮って報告をする、という2つの配達方法が選べます。
その三鷹のお客様は置き配の方でした。
どこにでもありそうなマンション。
マンションの入り口にあるインターホンで部屋番号を押し、
「ウーバーイーツでーす。」
と、声をかけ、オートロックを開けてもらいました。
置き配なので、玄関前に
置いておこうと思った矢先に、ガチャっとその扉が開きました。
目的のお客様です。
髪の長い女性の方でした。
ニコッと笑い商品を受け取り、ドアを閉めました。
わざわざ出てきてくれてありがたいな、と思いました。
バイクに戻って、次の依頼を待ちました。
するとアプリ上で、先程のお客様からチップがありました、というお知らせがありました。
200円のチップです。
え、なになに、めっちゃ嬉しいんだけど!!!!!
ウーバーイーツではお客様の気持ちで、その配達員にチップを渡せるシステムがあります。
初めてのチップ。
めっちゃ嬉しかった!!!!
頑張って良かった!!!!
チップってこんなにモチベーションに繋がるんだ。
200円で舞い上がるような気持ちになりました。
今日は良い日だ、と確信しました。

21:00を過ぎてそろそろ帰ろうと思っていたのですが、チップをもらったのが嬉しくてもうちょっと頑張ってみることにしました。
また三鷹の依頼です。
そもそも、今21:00すぎてやってるお店も珍しいよなーと思いながら、明らかに有名チェーン店ではない、聞いたことのないお店まで行きます。
道に迷っていたところ、風俗かガールズバーかわからないですが、なんだか怪しいスーツを着た男の人4人に声をかけられました。
「ウーバーさん!こっちですよ!」
え?そっち?この人たちの店なの?
めっちゃあやしいと思いました。
こっちな訳ないと思いました。
でも、アプリ上ではそのスーツのいかついおじさんたちが案内しているお店に間違いありませんでした。
ついていきました。
「じゃあ、乗ってください。」
エレベーターに乗るよう指示されました。
躊躇しました。
明らかにあやしいビルの狭いエレベーターだからです。
今までこんな経験ありませんでした。
大体有名チェーン店か、個人経営でやっている専門店。
こんなスーツ着たおじさんに連れてかれることあるのか。
流されるようにエレベーターに乗りました。
狭いエレベーターには、タトゥーが入っている僕よりも年下っぽいお兄さんと、ベテランっぽい髭の生えたおじさんでした。
エレベーターに入って目的の階まで待っている瞬間、「終わった」と思いました。
何が終わったのかは分からないですが、終わったと思いました。
だって、お店の名前が違うんですもん。
アプリに書いてある名前と、今向かっている階のお店の名前が違うんですもん。
だって、違うんですもん。
違うんですもん。

違うんですもん!!!!!!!

何かわからない覚悟を決めて、目的の階を降りました。
すると、そこはガールズバーでした。
店員の女の子が派手なドレスを着てそれぞれお酒を注いでいます。
楽しそうに話す、男性のお客さんが何人かいます。
「あ〜、やっちゃったか〜」
何をやっちゃったのかわからないですが、やっちゃたと思いました。
財布にいくら入っているだろうと、考えました。
しばらく待つと、タトゥーのお兄さんが戻ってきて、
「はい、これ。じゃあお願いします。」
間違いなく注文の商品でした。
普通の商品でした。
エレベーターで一階まで降りました。
今度は1人でおりました。
そのまま、依頼された家までその商品をお届けしました。
え、なんだったんだ。
さっきのめっちゃ怖いやつはなんだったんだ。
どうやら、ガールズバーもやっているけど、テイクアウト用に別の名前でお店もやっている、というよく分からないけど間違ってはいないお店でした。
とにかく、無事でした!
よかった〜。
なんでこんなハラハラしなきゃいけないんだよ。
ていうか、俺がウーバーにトラウマがあって警戒しすぎなんだよ。
複雑な気持ちでバイクを走らせました。

ギリギリまで働いて、夜の23:00。
今日の配達終了です!
今日の収益はなんと、、、
約1万4千円!!!
すげーー!!!
ダントツ最高記録!!!
よかった!
頑張った!!!!
今日は良い日でした。

帰ってお風呂に入りながら思いました。
今までの悪い日が無かったら、今日はこなかったな。
今までの経験があったから今日が来たし、これからやればやるほどその経験が生きて、どんどんアップデートされていくんだろうな。
後付けかもしれませんが、今までの悪い経験が、これからの良い体験につながるんだと思いました。
人生に捨てることなんてないです。
前向きになれました。
次のウーバーが楽しみになれた。

明日はスタバのバイトです。
明日も良い日にしよう。
あのチップのお姉さんのように、相手に活力を与えられるような仕事をしよう。
気づけばまた4000字になりましたが、今日は以上です。
長文のお付き合いいただきありがとうございました。
皆さんも良い日にしましょう。
明日はこどもの日。
柏餅食べましょう。

おやすみなさい。