いいカフェのはなし
日記を始めてから、家に帰ってすぐにお風呂に入り、ハイボールを作って飲みながら日記を書き、歯を磨いてからベッドにつき、ドラマを観たりラジオを聴いて寝るというルーティンができあがりました。
なんとなく身体の調子がいい気がする。
今日は午前中からカフェに行って気持ちいい朝を迎えました。
東長崎の「MIA MIA」というカフェです。
最近雑誌「POPEYE」に載ったりして有名になってきているカフェ。
ここがとってもいい雰囲気のカフェでした。
店員さんは僕がお店に入るとすぐに、「山下達郎好きですか?」と聞き、「はい、大好きです!」と言うと、大きいレコードを取り出しレコード盤に入れ、ジャケットを表紙が見えるように壁にかけて、レコードならではの良い感じの音質で曲を流してくれました。
天気もいいしとっても気持ちのいい朝。
頼んだエチオピアのアイスコーヒーを飲みながらのんびりとした時間を過ごしました。
店員さんは僕に気軽に話してくれます。
「コーヒー好きなんですか?」
「私の知り合いにこういう人がいてね…」
「今度こういうグッズ出そうと思ってるんですよ!言っちゃいけなかったかも知れなかったから言わないでくださいね…」
僕も自然と笑顔で話せました。
またここに行こうと思いました。
この人達とまた会いたいと思いました。
東長崎駅に向かう途中に、これまた別の素敵なカフェの店員さんに、こんな話を聞きました。
「バリスタの大会で優勝するような人や、雑誌に出るような有名なバリスタのコーヒーなど、たくさんの人のコーヒーを飲んできました。でも、この人の煎れるコーヒーが好きだなって思える人は、経歴や技術だけじゃないんですよ。その人とお話しして、なんだかこの人のコーヒーが好きだなって思えることが大事なんですよ。」って。
美味しいコーヒーを煎れる人は技術だけじゃないみたいです。たとえ新人でも知識が浅くても人柄によってコーヒーの味は変わるそうです。
コーヒーは人柄が出るってよく言います。
マイアマイアのコーヒーを飲んで本当にそうだなって思いました。
僕はそんな、みんなが飲みたくなるようなコーヒーを提供できるカフェ店員になれているのかな?って思いました。
僕はスターバックスでブラックエプロンをつけているんですが、ある日ラテをつくって提供した時にお客様から、「黒いエプロンの人に作ってもらったラテ、初めて飲みます!嬉しいです!」と言われました。
品質は誰が作っても変わらないんだけどな…と思いながらもこっちも嬉しい気持ちになった記憶があります。
見た目は大人しそうで緑色の髪の毛をしている、女性のお客様がいらっしゃった時には、カップに“髪の色、素敵ですね…”と書いてみました。
カップを受け取ったそのお客様は、しばらく気づかずに頼んだ新作のドリンクを飲み、遠くで僕が書いたメッセージに気づきました。
彼女はニヤッと微笑み、写真を撮ってくれていました。
なんだか胸が温かくなりました。
逆に「いい天気ですね」と話しかけてみると、あまり興味がなさそうに「はい」と言い、通り過ぎるお客様もいます。
人と人ってなんだかわからないけど面白いですね。
それが一期一会ってものですかね。
それが縁ってものですかね。
なかなか奥深いなとも思うし、大して意味はないのかなとも思います。
でも、僕がマイアマイアで過ごしたあの1時間はとてもいい時間だったなと思います。
文句だらけのTwitterを眺めているよりも、下世話な企画のYouTube動画を見ているよりも、明らかにいい時間だったなって思います。
人間、そんな風に良い時間を増やしながら生きていけたらいいですね。
そして夕方からは、stand.fmというアプリで僕たちがやっている「グータンのお気に入り」というラジオ番組の収録をし、「vs三拍子」という憧れの先輩三拍子さんとの番組の生配信をしてきました。
今日もいい日だった。
ハイボールが気持ちよく身体に染み渡っている今です。